たけた自然農園通信2025.7月号

四国では、6月27日に早くも梅雨が明けました。
例年よりかなり早い梅雨明けで、そこからは連日の真夏日。
週間予報を見ても、晴れマークがずらりと並び、気温は30度超えの日が続いています。
5月ごろは「今年はもしかしたら、そんなに暑くならないのかも」なんて淡い期待もありましたが……
やっぱり、そんなことはありませんでしたね。
今年の夏も、しっかり暑くなりそうです。
日中の農作業は過酷なので、最近は早起きして、日の出とともに作業を始めています。

朝のひんやりとした空気の中での作業は、気持ちも体もスッと整うようで心地よいです。
とはいえ、1時間もすれば気温は急上昇。
しっかり水分補給しながら、毎日汗だくで働いています。

オクラの花
オクラの花

田植え、無事完了しました

今年の田植えは、6月21日にもち米の田植えを終え、すべて完了しました。
一安心……とはいえ、ここからが本番。
無農薬栽培で最も大変な「除草作業」の時期に突入します。
約1か月、この作業が続きます。 5月に植えたコシヒカリの一部では、シカによる食害が見られましたが、食べられた苗もなんとか復活してきており、今のところ順調に育ってくれています。
7月上旬の今は「中干し」が終わる頃。
7月中には穂が出始める予定です。
ただ、今後もしばらくは雨が少なく、暑い日が続く予報なので、油断せず、9月の収穫までしっかり見守っていきたいと思います。

6月21日 もち米の田植え完了

もち麦の収穫ができました

 6月初旬に、もち麦の収穫を行いました。
実は収穫直前に倒伏してしまい、予定していた機械での収穫が難しくなってしまいました。
そのため、すべて手刈りで対応することに……。
炎天下の中での作業は大変でしたが、なんとか無事に収穫することができました!
もち麦は、ごはんに少し混ぜて炊くと、ぷちぷちとした食感が楽しめます。しかも食物繊維がとても豊富で、腸内環境を整える働きもある優れものです。もうすぐ販売できる見込みですので、楽しみにお待ちいただければと思います。

脱穀・乾燥させたもち麦

田んぼの除草は体力勝負

無農薬でお米を育てる上で、一番のポイントは「雑草対策」です。
当園では、田植え前に2回に分けて代掻き(※しろかき…田に水を満たし土のかたまりを砕いてならす作業のこと)を行っています。
1回目の代掻きで雑草の種に水を含ませ、1週間以上間隔を空けてから行う2回目の代掻きで、それらの種を土の中に混ぜ込み、さらに土で覆うことで発芽を抑制しています。
この方法だけで雑草がほとんど生えない田んぼもあるようですが、当園ではそれだけでは不十分。
そのため、田植え後には「エンジン付き田車(たぐるま)」を使って、2~3回、田んぼの中をかき回します。
この作業、炎天下での重労働なんです。エンジン音が大きいため早朝作業ができず、毎回汗だくで、全身びしょびしょになります。

今はまだなんとかなっていますが、正直なところ、これがずっと続くのは厳しい…。
この先も農薬をつかわず栽培を続けていくためにも「なるべく体力を使わずに除草する方法」を模索しているところです。
本やネットで調べたり、試行錯誤を繰り返しながら、なんとか楽な方法を見つけたいと思っています
良い知恵があれば、ぜひ教えてくださいね。

文責:武田卓大

ーーーつぶやきーーーー

連日の暑さで古株のコッコちゃん達が次々と熱中症に!
ここ最近は35度を超える日もあり、日よけ対策をしたり、散水したりして、少しでも快適に過ごしてもらおうと対策しています。ひよこ達も鶏舎デビューをしました。
トサカが目立つようになり、頼もしいです。暑いのでずっと木陰からでてきません💦
広報担当:武田佳子